新春A級ヒットパレード 感想と思い出語り

2021年1月23日に開催された、ALI PROJECT 新春A級ヒットパレード チームスマイル/豊洲PIT公演を配信で見ました。
ここ15年ほどのアリプロについての、思い入れと名のつくすべての記憶をぐらぐらに揺さぶられてきました。思い出したかつてのことと、コンサートの今と未来について思ったことの覚え書き。

追記:そういえばサブスク解禁されましたね!! せっかくなので楽曲にリンクを貼ってみます。気になったものがあれば是非。



|楽曲所感

♪wish

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♪ピアニィ・ピンク

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白アリといえば! の2曲から。ヒットソングといえばダークでゴシックな曲ばかりを想像していたのできらきらしたイントロにびっくりしつつも、確かにヒットパレードのオープニングを務めるにふさわしい曲目だ〜と嬉しく聴きました。

思えば初めてアリプロを知って、借りてきたCDのうち1枚がCOLLECTION SINGLE PLUSでした*1。爽やかな青のジャケットから繰り出される魅惑的な楽曲の数々に、はじめは恐怖(!)しつつも陶酔したものでした。
ゴシックロリータとホラーってけっこう密接に結びついているよね……。私は後者が今でも苦手でコンテンツに触れるときもおっかなびっくりなんですが、アリプロとの出会いもそうでした。最近だと平沢進さんとかもそんなハマり方をしたなあ(白虎野の娘のベースラインが不気味で……)(今となっては大好きです)。

そういえば実家にあった魔女の宅急便のボーカルCDをよくよく見てみたら「歌唱:宝野ありか」とクレジットされていて仰天したのもアリプロを知ったばかりのこの頃だった。いつからどんなふうに活躍されてるんだ!? と調べたり、びっくりしたり。

ステージ序盤からもう思い出が溢れて止まらない。


♪BArADiPArADicA

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最新アルバムFantasiaからの選曲! まさかの! うれしい!

Fantasiaは初参戦の愛と誠に続いて聴きに行ったコンサートのタイトルでもあって、CDとしては久しぶりに手に取ったアルバムでした。 この曲と、後述しますが自由戀愛と、それと21世紀新少年がとりわけ好きで。好きな曲がたくさん聴けてびっくり…うれしい…。
最後のサビ前の「はだかのくちびるで BArADiPArADicA 過ぎてゆくわたしに 二度と戻れない」というところが大好き。

2019年ごろまでは(不甲斐なくも)それほどしっかり追っていたわけではなくて、血と蜜・愛と誠のベストアルバムが発売された頃に「久々に聴いてみようかな」と腰を上げたのでした。
確かあんスタのCDがサブスク解禁された頃かな? タイアップしたと噂に聞いていた魅惑劇を聴いて「うわっアリプロだー!!」となったあと、少ししてセルフカバーを聴いたときの衝撃。聴くたびに新鮮に思い出します。
あれは確かにALI PROJECTの曲で、アリカ様が歌えばそうなって、でもValkyrieが歌えば彼らの音楽になる……! すごい! 魔法のよう!
いつぞやアニサマで披露されたと伝え聞いて、ああぜひ生で聞きたかったものだ……と慟哭したのをよく覚えています。


♪薔薇獄乙女

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私の薔薇を喰みなさい

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禁じられた遊び

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聖少女領域

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もう、これを聴くだけでも、視聴した甲斐があったというもの……。

もはや記憶もおぼつかない私のアニメ・漫画好きの原点としてのローゼンメイデン
ちょうどヤングジャンプで連載再開したころにのめりこんでいたので、完結した作品をこうして新たに雑誌連載で追いかけられるって何てすごいことなんだろうと感激していた覚えがあります。
およそ15年前に陶酔していた曲たちに、今なお色褪せない魅力をひしひしと感じました。

ばらはみ(って略すんですね!かわいいね!)は3曲をまとめて知ったあとに新曲として聴くことになったので、これだけなんだか特別に感じてまして! うつくしく少女的で華やかでちょっとだけスパイシーで妖しくて……どの曲もそうなんだけど、この曲は特に少女の不完全さを感じるような気がして大好きです。自信満々に踊るのに、少しでもステップを踏み外せばすぐに倒れてしまう繊細な踊り子のような。

踊り子といえば、衣装替えならぬ小物のお着替えも最高でした。まっさらな汚れのないうつくしい衣装から「踊り子風」とおっしゃる黒いチョーカーと長手袋がうつくしく映えて……すばらしい……。
アリカ様のおっしゃっていた頭の羽根のデビュタントは「少女の社交界デビューの時の装飾」とのこと。アリカ様のたたずまいはまさに少女であって、ああこの純粋さを私は敬愛しているのだ……と思った。


♪春蚕

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とりわけ思い入れのある薔薇架刑(アルバム)のお話が出たのが嬉しくて、リードナンバーに隠れた名曲(と思っている)春蚕が聴けたのがもう天にも昇る心地で……!
詳しく存じあげないんだけど、ローゼンメイデン薔薇水晶のイメージソングでもあるらしく。ぞっとするような感じと切ない少女の未熟さ(まさに「未だ熟せず」って感じですよね、蚕の繭)とが素晴らしく表現されており、すてきだった……。


♪わが﨟たし悪の華

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♪勇侠青春謳

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これを聴くだけでも、視聴した甲斐があったというもの……!(2回目)

コードギアスも大好き! きっかけは忘れてしまったんだけど2期から見始めたので、わが臈たし悪の華は特に印象に残っています。
ジャケットがとんでもなく不気味で最高に好き。MVのお肉を食べる描写にぞっとしたのも懐かしい思い出だ。アリカ様のご趣味を知った今となってはそれほど怖くないです(でもやっぱりちょっと怖い)。

コンサートでの衣装替えの黒いドレスもまた素敵だった! すらっと縦に伸びるラインが艶めかしくも毒々しくて最高……!


お次はメドレーコーナー、「あなたの好きな曲はあるかな?」とはアリカ様のお言葉でしたが。

♪鬼帝の剣

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ありました!!!!!!!!

イントロしょっぱなのこの攻撃的なギターサウンド、ばりばりに尖ったボーカルの音声(おんじょう)、強くてかっこよくてシングルジャケットのお衣装も爪もギラギラに尖っていて最高!!!!!
この曲が主題歌になっている鉄のラインバレルは、私にとって初めて「主題歌アーティストをきっかけに見るアニメ」でした。シングルを買ったのもこれが最初かも。

メドレーは不勉強なおかげで知らない曲もあったり、タイミング的に触れていない作品も多く、だけれどこれだけの名曲を息継ぎもなしに歌いこなせるアリカ様の圧倒的な歌唱力がすさまじくて、聴いていてまったく理解が及ばず「わからん……!!」ってぐるぐるしていた。ああ楽しかった。


コッペリアの柩

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これも同じく最初に借りたCDで初めて聴いて。爽やかでしっとりしたいわゆる「白アリ」曲から、トラックが移ると一転して鋭いストリングスのイントロから始まるこの曲にどきどきしたものでした。

「脱ぎ捨てた靴をもう一度踏み鳴らし迷わず歩き出す」の歌詞が本当に好き。メロディと拍が本当にステップを刻んで前に進んでゆくような、そんな推進力が感じられる気がして、なぜだか元気をもらえるように感じていたあの頃。
妖しげな雰囲気のなかにも、未熟なわたしたちの確固たる決意と歩き出す信念……みたいなものを感じられて、すごく好き。


♪亡國覚醒カタルシス

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振りとかあるんだ!? と驚愕しました(コンサート初心者)。
同じメロディーの繰り返しが聴いてて気持ちよく陶酔していくような気持ちになって、一時期ひたすら聴いていた。大のお気に入りです。


自由戀愛

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これも前述の通り大好きな曲で!

アリプロチルドレンのクリエイターの方は是非アリプロをドラマ主題歌なんかに起用してくださいね」とのおことばに、アリプロチルドレンの末席に座している(はず)からにはどうにかALI PROJECTの活躍に貢献していきたい……と思った。
それはさておき、たしかにメロドラマにぴったりな、とろけるような甘さと強さを兼ね備えた曲ですよね。大好きだ。


♪愛と誠

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アリプロの大和ソングの真骨頂!
何を隠そうポップンミュージックに青春を捧げた人間なので、アリプロが提供していると知った日にはもう、クリアできない日からフルコンした日までのめり込み続けたものでした。何度聴いても強くて美しくて、惚れ惚れしてしまう。


|総括して

聴きながら「この曲を知ったときわたしはこんな状況だった」というのが思い浮かんでくる。
名曲のヒットパレード!というからには、それらがヒットしていた当時の私の思い出合戦になるのも致し方ないこと(責任転嫁)。

人生美味礼讃に続きオンライン配信で拝聴したけれど、またいつか現地に参戦したいなと思っております。おめかししてひとつところに集まって、歌声をその場で聴くということの貴重さを感じて、呆然としながら帰るあの衝撃的体験を、またぜひとも。


|ポエム

ロリータファッションを好みはじめた頃から、「とはいえ少女趣味とはいつか抜け出すものなのかもしれないなあ」といつかは終りを迎えるものとして期限付きで楽しむような気持ちでいたんですが、別にそんなことまったく気にしなくてもいいのだとさっぱり憑き物が落ちたような気持ちになりました。
今まで大切にしてきた少女趣味を変わらず抱きつつ大人になってゆきたいものだなあと思い直すというか、気が引き締まる思いというか……。

私はたしかにアリプロに出会ってから15年ほど経って15年分の歳を重ねたけれど、その感に感じて影響されてきた積み重ねが薄れることってほとんどないな! 鮮烈に思い出しまくれるもんな! とびっくりした。

アリプロはこの先もきっと華々しく(かつ着実に)活躍していかれるという勝手な確信があって、わたしはそれを、たとえつかずはなれずであっても、生きている限り追いかけていきたいと強く思ったのでした。