2022年晩夏の化粧品語り

化粧が好き! 絵を描くのが好き、色を塗るのが好き、美しくなるのが好き。買い物も好き。努力を褒められるのが好き。化粧品、ひいては化粧のオタクになるのもやむなし。

なんか好きなものについて語りたいな~と思ったので、現在の化粧ポーチの中身をプレゼンすることにしました。


さいしょに

肌質

系統で言えば乾燥肌寄り・敏感肌。水分が足りなくなりがち。
小児アトピー性皮膚炎への罹患歴があり、皮膚が薄く、気を抜くと赤みが出てべりべり皮剥けします。好きなアイテムであっても無頓着には使えない。困る。
周期的に調子の良い時期と悪い時期があり、皮膚科のお世話にもなりつつ、荒れては治りを繰り返すような肌です。下記に紹介するものも日によっては合わなかったりするので、日々あれこれ実験しています。
ということで、下記に紹介するのはこういう肌の人間が書いてるよ~と心の隅に留め置いていただければ幸いです。


カラーあれこれ

パーソナルカラーは満場一致でブルーベースのサマー、16分割ではブライトサマー・クリアウィンター。パーソナルデザインはメインがフェミニン、サブがグレースでした。属性だけ見るといわゆる「上品な」「柔らかい」「整然とした」雰囲気が似合うそうです。なりてえな。
今回の話とはあんまり関係ないけど骨格はストレート、顔タイプは未受診です。


一軍はひとまとめにしておいて、大急ぎの時はこれだけ引っ掴む戦法です



アイテム紹介

化粧下地

クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワールコレクチュールn

このアイテムを紹介するためにこの記事を書きはじめたと言って過言でない。発売以来何度もリピートしている大のお気に入りです。

何を隠そう、化粧下地から化粧品オタクをスタートしたという異色の経歴(?)を持っておりまして、気に入りそうな下地はあれこれ試しています。
肌荒れ跡のカバーしたい赤みと色もやが非常に多いものの、カバー力の高いアイテムにありがちなこってりした使い心地は苦手というジレンマ。
可能な限り色もやを抑えてくれて、その後のメイクが乗りやすく、なにより不快なべたつきのないさらっとしたみずみずしい質感……というややこしい条件で探していたところ、ヴォワールコレクチュールはこれらを完璧に満たしてくれた!
べたつかない、次のメイクが乗りやすい、色味もばっちり私に合う。なくなりそうになったらすぐに買い足す、必携アイテムです。一生私のために売ってくれ。


コンシーラー

SHISEIDO シンクロスキン セルフリフレッシング コンシーラー 202 Light / ライト

これもまた最高~~~。資生堂の商品はどれもこれも最高で大好きなんですが、このコンシーラーもご多分に漏れず。カバー力があって、あまり伸びずにぴたっと特定の位置にとどまってくれるので、まさに隠すのが上手い。ファンデーションの下になくてはならない仕込みアイテムです。

化粧下地とファンデーションのあいだに、部分的に隠したい肌の赤みや色もやが気になる部分にチップで1滴置いて、指で優しく叩いて馴染ませる。スポット的な色補正なので、広い範囲には伸ばしません。これだけ塗ったあと鏡から離れて概観すると、肌の整い具合が全然整う! ちょっとした肌のノイズが顔全体のトーンに影響するんだなーと毎回新鮮にびっくりします。
準備に大急ぎのときには、ファンデーションを省略して下地・コンシーラー・パウダーで仕上げるときもありますね。

色選びの際はファンデーションよりも少しだけ暗い色を選ぶのがコツでしょうか。明るすぎると隠せないし、ファンデーションを重ねると色が浮いてしまう。202番は私には若干黄味が強くて暗いんだけれど、上から肌色に合ったファンデーションを重ねるのであまり気にせず使っています。めだつ色ムラを隠すための仕込みのつもりで。絵を描くときの肌色の仕込みに青や緑を入れるのと似たようなことやってるなと思います(伝わるか?)。


ファンデーション

シュウウエムラ アンリミテッド ラスティング フルイド 484

ファンデーションはリキッド派です!
これは評判を聞いて今年の春ごろ買いました。それまではランコム タンイドル ウルトラウェアリキッド(これもマジのマジで最高)を使っていたんですが、肌荒れでファンデーション自体を使いにくい時期があって、使い切ったら別のものを試してみようと考えてたんですよね。体感ですがタンイドルより若干刺激が少ないような気がしています。タンイドルの香りの強さも一因かもしれない。
とはいえ前のファンデーションはわりと長持ちしたので、ただ劣化していただけの可能性もある。ファンデーションって全然なくならなくないですか?

1プッシュ押しきらないくらいの量を指先で顔の中心にぽんぽんと20ヶ所くらい置いて、使い捨てのスポンジで優しく広げてなじませます。液体を乗せすぎてつやつやてかてかにならないよう、スポンジで薄く薄くベールをつくるイメージ。
ベースメイクの仕上がりはとにかくマット派・いわゆる陶器肌が好きで、リキッドを使っていてもあまりつやつやさせたくないです。後述するフェイスパウダーも合わせて、普段のメイクではなるべく光沢の落ち着いた質感のものを選ぶようにしています。
リキッドであってもべたべたこってり感は出さず、カバー力と軽やかさを両立したい……というわがままを叶えてくれるファンデーションです。
色展開が多いのも良いよね! BAさんに色を見ていただきつつ選んだけれど、結局最初に目をつけていた484番がばっちりでした。カウンターでは「肌色に合わせるナチュラルな仕上がりならこちら、整ったお肌にトーンアップしたいならこちら」と細やかな提案をしてくださってありがたかったです。


アイブロウ①

シュウウエムラ ハードフォーミュラ ハード 9 シールブラウン 02

この形状がすごい。公式曰く「薙刀」の形だそうで、尖らせた部分で眉尻や細かい部分を、平たく寝かせて眉頭やふわっと色を乗せたい部分を……と、1本で使い分けができる。以前はパウダータイプのものをブラシやチップで描いていたんですが、私の好きなエレガントで強くて美しいイメージに持って行くにはブラシだと眉尻の締めが足りなくて苦労していました。ペンシルはきりっとした輪郭の出しやすさが良いよね。
惜しむらくはいわゆる普通の鉛筆なので、この薙刀の形状に毎度削り直す必要があるところ。自力で削ろうとしたら心が折れたので、おとなしく毎度カウンターに持って行きましょう。プロのBAさんが数分できれいに削ってくださいます。
とはいえなんだかんだ持って行くのが手間なのもあって、次回は繰り出し式のブロースウォード ナギナタに買い替えようかな~とも画策しています。が、話を伺ったところ、こちらのハードフォーミュラのほうがテクスチャが固く、くっきりした線が書けるそうで。眉尻は絶対にきりっと描きたいので、今のハードフォーミュラのほうが描きやすそうだな~。いっそ両方持っておこうか。


アイブロウ②

アナスタシア ミアレ クリア ブロウ ジェル

アイブロウサロン・アナスタシアミアレが発売している眉用のクリアジェル。アナスタシアにはイベント前によくお邪魔するんですが、サロンで初めて使っていただいたときに「一発で綺麗になった!?」と感動してその場で購入したものです。
アイブロウを描いたあとに眉毛の流れを整えて固定するために使います。強く当てすぎて眉の下の皮膚に触れないように、毛先を中心に当てる。書き足しているわけではないのに、毛の流れが整うだけでマジで印象ががらっと変わる。すごい。
パーソナルデザインのグレース的にも「整えれば整えるほど良くなる」という自覚があるので、細かい工程とはいえ自分らしく美しくなるために欠かせないと感じています。
大急ぎのときは省略してしまうこともある……んだけど、やるとやらないとでは全然違う~! 「ぱっと見が美人」になれる夢のアイテムだと思っています。


アイシャドウ

ui for me palette フォギーモーブ

パーソナルカラー・パーソナルデザインを診ていただいたサロンの先生が監修されたアイシャドウの、ブルーベース・サマー向けカラーです。私は「Palpitation」をアイホール全体に・「Darling」を下瞼の黒目の直下に・「Secret kingdom」を目頭のくの字に・「Feel loved」を二重幅に。
最初に手にした時は「淡い!! 締め色がない!?」と思ったんですが、そういえば従来のアイシャドウパレットでも濃い色はあまり出番がなかった。その通り、見るからに優しい色合いしかなくても自然でうつくしい目元になってくれます。
粉質もとても良い! 伸びが良くて定着力が高くて、指でぺっと取ってぺっと乗せるだけでそれらしい目元になるのがものすごく楽で助かる。気合いを入れて化粧したい日はいろいろ考えながらメイクしますが、そんなこと言ってられない日(大寝坊した日など)は朦朧としながらこれを順番に乗せるだけでなんとかなる。
購入者向けにパーソナルデザインごとのメイクレッスン動画が見られるInstagramアカウントに招待していただけたりもします(2022年夏現在)。期間限定のポップアップを除いて店頭ではあまり販売していないみたいなんですが、気になったかたは通販でお求めになってみてください。

アイメイクもリップメイクも、気を遣いたいときや挑戦したいときはパーソナルカラーやらデザインやらまるっと無視することも大いにあるし、それでよいと思ってるんですが(私だってパーソナルカラーと真逆だろうがコントラストばっきばきの秋色ブラウンメイクをするぞ! かっこいいので!)、現実的に毎日そうではいられない。
仕事の日、時間がないとき、疲れているとき……などなど、「自然に美しく見せたい」「似合うメイクアップがしたい」という自分のど真ん中を貫きたいときに、自他ともに似合うと判断される色がわかっているというのは大いに価値があるなーと思います。


アイライナー

クレ・ド・ポー ボーテ ライナーリキッドアンタンス

アイライナーはかつてプチプラをガンガン買い替えてたんですが、ある時思い立ってデパコスのなんかいいやつ買ったろ!! デパコスといえば安心と信頼のクレドポーボーテ!!! と買ったものです。
正直なところプチプラでも時間をかけて頑張れば全然綺麗に書けちゃう(自画自賛)ので不自由はしていなかったんですが、比較するとこちらはブラシの質も良くてしっとりした書き味でよくしなる。急ぐとめちゃくちゃになるので筆が使いやすいとすごく嬉しい。
あと特筆すべきは持ちの良さでしょうか。プチプラ品はけっこうインクの乾きが早くて数ヶ月で買い替えることも多かったのが、こちらに変えてからそういえば買い替えていない。そもそも容量が少し多いというのもあるのかな?

私はブラシで黒目の真上から目尻の少し先まではね上げ気味に1本(筆のタッチが途切れないように気合を入れて息を止めて)線を引いたあと、本来の目尻の位置から繋げて目尻に三角形を描きます。その後、黒目~目頭に3、4回筆を置くようにして液を乗せます。時間があればチップを使って、まつげよりも内側にとんとん置くように液を乗せます。


フェイスパウダー

エレガンス ラ プードル オートニュアンス リクスィーズ I

最近仲間入りしたフェイスパウダーです。ずっと買いたいと思っていて、とはいえ学生時代だった当初は値段が理由で手が出ず。今年になってから乳液を買いにアルビオンのカウンターにお邪魔したとき「ついでに見せてください! あっじゃあ買います!」と急に買うことにしました。確かな判断力。

アイメイクのあと、アイライナーが乾いてきたタイミングで粉を取り、おでこ周辺・両頬周辺の3回に分けて粉を押し当てます。強くはたいたり擦ったりはせず、パフについた粉をそっと顔面に移すイメージ。最後に何もついていないパフを崩れやすい眉のすぐ上・下瞼~目尻・小鼻あたりに押し当てて、肌表面に馴染ませます。目尻や口元は優しく、かつ念入りに仕上げておくと持ちが良い。

この粉質が本当に良くてすごいんですよ!! 繊細でしなやかな肌にするっと仕上がってくれる。粉っぽくもならないし、時間が経っても割れたりせず肌に密着したままでいてくれます。天才か?
私はI番を使ってややトーンアップさせるのが好きですが、顔だけ明るくなりすぎたな~という時は仕上げに手持ちのパウダーファンデーションを軽く乗せることもあります。
肌色・アイメイクのトーンをおだやかに整えてくれる。あれですね。絵の塗りが終わったあとに全体にかける色調補正フィルターみたいな。(デジタル絵描きにしか伝わらない)
この一手間で断然メイクの崩れが減る。これもまた必須アイテムです。


チーク

チークは今のところ使っていません。というのも、元々皮膚が薄いらしくすぐに頬の赤みが出てしまうようで、冬場の暖房の入った部屋にいるとりんごみたいなほっぺになるんですよね。自分では「ばらいろほっぺ」と呼んでウケてます。
常備ポーチには入れてないんですが、たまに濃いめのメイクをする時や体温が上がらなさそうな時には使うこともあります。使うときはパウダーチークを、フェイスパウダーの後・ハイライターの前に仕込むような感じで軽く乗せたりもします。
余談ですが手持ちのよく使うジバンシィ プリズムブラッシュ 02 はジョジョ5部でトリッシュがオーダーしたのと同じ2番で、それもあって喜んで手にしました(譲っていただいた友人本当にありがとう)。プリズムブラッシュのほうが発売は後だけど!


ハイライター

クレ・ド・ポー ボーテ ル・レオスールデクラ 17

最高のハイライター!!! マジですごい。自然なつやというか輝きというか……肌が光を取り込んだか!? って感じに輝きます。ぜひタッチアップして見てみてほしい。
前述のとおり肌の仕上がりはマット大好きなんですが、それはそれとして明暗のコントラストは欲しい。レオスールデクラは水分のようなツヤではなくて表面の均一さから来る光の反射というか、さらっとした質感のまま光沢を生んでくれるので毎回新鮮にびっくりします。
初めてカウンターでつけていただいた時「テカリじゃないツヤってこういうことか-!?」と新たな境地を見いだしたのを今でもよく覚えています。即決しました。
両眉の上・鼻筋中央に狭く・頬の内側(目頭の下あたり)・人中・顎の中央に狭く入れます。少量ですごく綺麗にツヤが出てくれるので、ノリで何回も取らないように気をつけつつ、凹凸の凸を出したい部分に決め打ちで乗せていく。
1回の使用量が少ないおかげもあってめちゃくちゃ持ちが良くて、毎日使っているのに減る気配がない。コスパがハチャメチャに良いです。

余談ですが、明暗といえばシェーディングにめちゃめちゃ悩んでいます。セザンヌのスティックやアートクラスは使ったことあるんですが、いずれも黄味が強すぎて肌色に合わず……。いわゆるシェーディングらしくギャンギャン影を入れると「濃いメイクしてんね~」という印象になってしまうので、自然な影色をつけられるピンクブラウン系のシェーディングをずっと探しています。いっそマットなアイシャドウを使っても良いかもしれない。


スカラベース

エテュセ アイエディション LE 01

一時期マスカラを使っていなくて、このベースだけで仕上げてました。定番のブラックも使ったことがありますが、今ポーチに入っているのはほんのりグレーな限定色。
ふつうのマスカラのような全方位のブラシではなくコーム状になっていて、睫毛を整えるのにすごく使いやすいんですよね。いわゆるマスカラと違ってがっつり伸ばしたり濃くしたり、というわけではなく、元々の睫毛を自然にまとめて長く見せてくれる。下地ってすごいな! とびっくりしました。目元の印象の底上げをしてくれるお役立ちアイテムです。


マスカラ

Milk Touch オールデイ ロングアンドカールマスカラ

今のポーチの中身のうちだといちばんの新参者です。先週買った。
ここ最近は上記のマスカラベースだけでそこそこまとまっていたのでマスカラは使わなかったんですが、やっぱ目元は強ければ強いほど良いな……と思い、お顔立ちが死ぬほど好きな俳優さんのYoutubeメイク動画を見て買いました。
マスカラはそんなに詳しくないんですが、開けたてなのもあって液がすごくスムーズに乗ってくれていいですね。ぐいっと長さが出てくれるので塗っていて楽しい。今のところダマにもなりにくいので、仕上がりにもとても満足しています。マスカラにしては珍しくチューブタイプの柔らかいパッケージで、使い切りやすそうなのも良い! マスカラって使い終え時がわからなくて……。
最近同じメーカーのボリュームタイプも発売されたそうで、そちらも気になる。以前使っていたデパコス品より価格もお手頃なので、近いうちに買ってみようかと思います。
あとは劣化しにくいことを祈るばかり。


リップ

エレガンス ルージュ シュペルブ セミマット 04

リップだけはポーチではなくて、鞄の中に直に入ってます。日によって違うものを持っていくんですが、今日はこれでした。
似合うのは青みピンクとかなんですが、とにかくリップはかっこいい色が大好きで……バーガンディ大好き、パープル大好き。秋冬にかけて、クリスマスコフレが出始める時期にはマジで理性を失いそうになる。
ここ2年ほど外出時は常にマスクをしているので一時期はサボってたんですが、リップを塗っているときとそうでないときとで冗談抜きに自分の姿勢も機嫌も楽しさも全然違うので、塗ったほうがいい。とにかく自分のためにメイクをしています。
唇もすぐ荒れるし剥けるし切れるので、そのままでは塗れず、下地としてメンソレータムのリップクリームを使っています。これは幼少の頃から絶え間なく使っている、いちばんのリピート品かも。



おわりに

長くなった! 全部が使ってて楽しくて、1アイテムに対する文量が多い。自分でも見返していて「そういやこんな経緯で導入したんだった」と思い出したりして、化粧に対する思い入れを改めて実感できて楽しかったです。
現時点での一軍なので、そのうち更新することがあったらまた紹介したいですね。スキンケアやブラシの話もいずれしたいな。

すぐ何かしら忘れるのでファンデもパウダーも全部ポーチに入れてあります。みちみち。